
沖 縄 畜 産 の 概 要
(1)畜産の産出額
畜産の農業産出額は397億円(令和2年)で、農業総産出額(910億円)の43.6%を占め、沖縄農業の中で重要な地位を占めています。
産出額を畜種別にみると、肉用牛が49.9%(198億円)、豚が28.9%(115億円)、鶏が8.1%(32億円)、乳用牛が8.8%(35億円)、その他が4.2%(17億円)となっています。
(2)肉用牛
肉用牛の飼養戸数は2,263戸(令和3年12月末現在)で、飼養頭数は73,126頭となっており、1戸当たりの飼養頭数は327頭となっています。
飼養頭数は全国9位で、なかでも子取り用雌牛の飼養頭数は4位となっており、全国でも有数の繁殖地域となっています。
飼養戸数は、小規模飼養者の高齢化による廃業等により年々減少しています。飼養頭数は、子牛価格が安定的に推移してきたこと、飼料生産基盤や施設の整備等により
1戸あたりの飼養頭数は増加し、規模拡大が進んでいます。
(3)乳用牛
乳用牛の飼養戸数は61戸(令和3年12月末現在)で、飼養頭数は4,074頭となっており、1戸当たりの飼養頭数は66頭となっています。
乳用牛は、飼養戸数及び頭数とも減少傾向で推移している。なお、1戸当たりの飼養頭数規模は、全国でも上位の水準にあります。
(4)豚
豚の飼養戸数は231戸(令和3年12月末現在)で、飼養頭数は200,830頭となっており、1戸当たりの飼養頭数は869頭となっています。
飼養戸数は、混住化の進展等を背景とした環境問題や経営不振等から小規模飼養層を中心に減少しています。また、飼養頭数は、昭和60年以降平成9年まで30万頭台を維持してきたが、平成10年以降30万頭を割り、近年は20万頭前後で推移しています。
(5)採卵鶏
採卵鶏の飼養戸数は286戸(令和3年12月末現在)で、飼養羽数は1,377千羽となっており、1戸当たりの飼養羽数は4,817羽となっています。
飼養羽数は、近年130万羽台後半で大きな変動もなく推移しています。
(6)ブロイラー
ブロイラーの飼養戸数は20戸(令和3年12月末現在)で、飼養羽数は391千羽となっており、1戸当たりの飼養羽数は19,593羽となっています。